昨日書いたブログの記事「分と秒は、世界でほとんど同じ」で 「分と秒」は、世界で同じなのになぜインドの「デリー」だけ違うんだろうという疑問で調べていると インドと紛争していたネパールが、インドの属国でないとして1956年にインドよりも15分早い標準時を調整したという事がわかり インドとネパールでも「分」に違いがある事がわかりました。
北朝鮮は、日本からの解放70年の節目となる、2015年(主体暦104年)8月15日より標準時を今より30分遅くし、「平壌時間」を 設定しました。
これは、「日本の帝国主義者が我が国の標準時間まで奪った」とし、最高人民会議常任委員会の政令で、東経127.5度を基準とする時間を標準時間に定める」としたようです。
このため、北朝鮮の時間が韓国よりも30分遅くなり 韓国の時間で午後4時なら、北朝鮮時間で午後3時30分になります。
現在、韓国の標準時は日本と同じですが、1908年に大韓帝国は初めて標準時を導入し、今より30分遅かったということです。日韓併合後の1912年から日本標準時が導入されましたが、1954年に日帝清算として標準時を30分遅らせましたが、1961年に朴正熙政府が再び日本基準に戻しました。
これは、日韓で時間が異なると、両国に駐留する米軍の作戦に支障が生じ得ると米国が要求したためのようです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
次は、暦のお話ですが日本では、中国の宣明暦(正式には長慶宣明暦と言う。)がずっと江戸時代まで、なんと823年間継続して使い続けられていました。
中国の都長安と日本の京都では緯度も経度もかなり違っているので、そのまま使うにはかなり無理があり日食などはずれていました。
中国の暦を使わせてもらうということは、日本が中国の属国(従属国)であることの表明でもありましたが、日本には属国という意識がほとんどなかったようです。
江戸時代には、算術が飛躍的に進歩し日本で作られた最初の暦貞享元年(1685年)にようやく日本にマッチした暦が作られその後、宝暦暦や寛政暦、天保暦も作られています。
ちなみに岡田准一主演の映画「天地明察」は、その暦作成をテーマにしたものです。
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