日本の電車は、時間どおりに到着する事に世界が驚いているという話を聞いた事ありませんか?
日本人にとってはごく当然な日常的な事なんですが、世界的にみるとと「電車が必ず時間どおりに駅にやってくる」というのは、てもスゴイ事のようです!
このスゴさが分かるのが遅延の基準です。
日本の場合、1分以上の遅れが遅延とみなされます。
イギリスの場合は、短距離路線で5分、長距離路線で10分以上の遅れがないと遅延とみなされないようです。
イタリアの場合は、普通列車は15分未満の遅れは定時扱いで フランスの高速鉄道では14分未満、在来線の寝台列車に至っては30分未満の遅れは遅延とは認めないという事です。
という事で日本に比べて世界の定時到着に対する意識はとても緩い事が分かります。
それゆえに日本の鉄道の時間の正確性は世界から称賛されているという事です。
しかし日本の鉄道は昔から時間に正確だった、というわけではなかったようです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
実は日本の鉄道も1900年頃まで時刻表通りに運行できず、乗客から批判や不満の声が上がっていたという事でした。
今では想像もできませんが、30分どころか1時間近く遅延したこともあったようで乗客からはかなりの批判を受けていたようです。
日本の鉄道会社は、定時運行の実現に向け真剣に取り組み 運転の現場でも機関士たちが協力しあって正確運転のマニュアルを作り上げて このマニュアルを全国の運転士が手本にし、運転環境の整備もあってJRの前身である国鉄時代に最後の15年間で平均遅延時間3分まで縮める事だ出来たという事です。
そして正確な運転を可能にするためのシステムの構築や、技術の発展によって運転もシステム化されて、電車外の運転司令室から信号機や運転士に指示を出し、外部から支援するシステムが構築されました。
さらに技術が発展し、現在、新幹線には運転表示板に「今出すべき速度」が表示されるようになり最新鋭の車両にはダイヤが乱れた時には誤差を計測し、自動でスピードが調整されるなどの新しい技術をシステムに取り入れています。
運転手の技量向上もさることながら、常に最新の技術を取り入れる事により世界が驚く正確な運行を実現するためのシステムの構築が日本の鉄道の驚異的な定時性を生み出しているんですね。