沖縄県名護市辺野古の新基地建設の埋め立ての賛否を問う県民投票が行われ、「埋め立て反対」が全体の7割以上に達しました。
辺野古移設に反対の人は43万4273人。
賛成の人は11万4933人。
どちらでもない人は5万2682人。
しかし今回の県民投票の有権者は115万3591人で その内、
投票に行った人は60万5385人。
行かなかった人は54万8206人。
この数を見てもわかるように 「埋め立て反対」が全体の7割以上 というのは、投票へ行った人 60万5385人 に対しての数字となりますので 投票率52.48%でこれが沖縄の民意だと強調するのはいかがなものか と思います。
今回の投票では、三択となっており「賛成」「反対」「どちらでもない」となって おり ますので 民意だと 言うのであれば投票に行かなかった人 も「どちらでもない」という意思表示をしている事になると思います。
「半分近くが棄権しているというのは考えなくていい。」
棄権は住民投票の結果に従うということだ。と言っている人もあるようですが、それは「賛成」か「反対」かの二択であればそういう考え方もあるかもしれませんが、今回は「どちらでもない」が、入った三択になっていますので「棄権は住民投票の結果に従う」という事にはならないと思います。
なので投票結果は、 行かなかった人の54万8206人は、 「どちらでもない」に 加算され60万888人となり「反対」を抜く結果となります。
「どちらでもない」 60万888人 。 「反対」43万4273人
「賛成」11万4933人
この結果かから賛成でも反対でもない 「どちらでもない」が、 沖縄の民意となるのではないでしょうか!
また 「どちらでもない」を選んだ人は、本当にイヤであれば「反対」票を入れると思います。
なので「埋め立てに賛成」に近い「 どちらでもない 」とも読み取れます。
沖縄の基地問題というのは、利権も絡んでおり住んでいる場所とか土地を貸してるとかしている場合は、単純に「賛成」とか「反対」とか沖縄県民もそうやすやすとは決められないんだと思います。
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【▲上記の記事からの続き▼】
今回の投票は、法的拘束力がありませんので 政府は辺野古の新基地建設を推進させる考えを示しています。
今回の結果から 沖縄県知事は、血眼になって反対票を集める努力よりも投票率を上げる努力をした方が良かったのではないでしょうか?
90%以上の投票率で今回の結果であるならば胸を張って沖縄県民の民意だと主張できたと思います。
ちなみに昨日の平成31年2月27日の愛媛新聞 に載っていました 記事ですが、キューバで私有財産容認の憲法改正の国民投票がありました。
この時の投票率は、84.4%だったということで賛成多数で承認されたということです。
日本も国民投票で憲法改正をするのであれば決まってからあとでとやかく言われないためにも投票率を上げる何か良いシステムを考えておくべきだと思いました。
民意と言いたいのであれば最高の投票率を確保してから言え! と言いたい。