東京・池袋で昨年4月、乗用車を暴走して母子を死亡させたなどとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(89)の公判が14日、東京地裁でありました。
無罪だとする弁護側は「減速しないので足を上げてアクセルを目視し、もう一度ブレーキを踏んだら抜けたような感じがした」と述べ、車に欠陥があった可能性を主張したということです。
検察側は、飯塚被告はアクセルとブレーキを踏み間違え、赤信号だった交差点に最高時速96キロで突っ込んだと指摘しています。
検察側が、述べていることの方が正しいと思います。
その理由は、飯塚被告の乗っていたプリウスには、EDRという飛行機でいうブラックボックスのような装置がついています。 今、交通事故があった場合にはEDR搭載車であれば警察は、EDRを調べるようになっています。
EDRとは、イベント・データ・レコーダーの略で飛行機でいうブラックボックス内のフライトレコーダーの役割を果たす装置です。
これを調べる事で 事故発生時の車速、エンジン(モーター)回転数、アクセル・ブレーキの踏み具合、ABSやESPの作動状況、シートベルトの着用の有無、ハンドルの角度を自動的に記録されているのでこれらの状況がわかるという事です。
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実際には、事故車にあるEDRを取り外し、パソコン 「EDR のデータ読取装置のクラッシュデータ・リトリーバル(CDR)」 につないだだけでデータがパソコンに取り込めるので即座に記録情報がわかるんだそうです。
これらのことから飯塚幸三被告担当の弁護士は、飯塚幸三被告を無罪にするために作り話のストーリーを作ったとしか思えません。
そしてそうであるなら疑問としてあの状況で 減速しないので足を上げてアクセルを目視しする余裕が飯塚被告にホントにあったのでしょうかね?
もし飯塚幸三被告担当の弁護士のこういう主張が、まかり通るなら車で事故を起こした時には、みんな車のせいにすれば良いということになってしまいます。
検察側は、飯塚被告が運転していたプリウスのEDRのデータを見て飯塚被告が、供述していたとおりアクセルとブレーキを踏み間違え、赤信号だった交差点に最高時速96キロで突っ込んだと指摘してると思います。
もしそれが、間違っているというのであれば飛行機事故では、フライトレコーダーで事故の原因究明をしていますが、車の場合プリウスのEDRのデータは、信頼できないモノなのとなってしまいます!