昨夜2024年1月31日22時30分からNHKの教育の「ザ・バックヤード」という番組で「国立国会図書館」が取り上げられていました。
まず最初は、国立国会図書館に納本されている作業風景から紹介されていました。
国立国会図書館法によると 日本国内のすべての出版物について国立国会図書館に納める義務が出版社などに有るという事です。
国立国会図書館は、1948年(昭和23年)に設立されたそうです。
国会議員のサポートをする役割のひとつとして作られたそうです。
図書館に納められるモノは、本以外にも「新聞、雑誌、地図、CD、DVD」などが対象になっています。
1日に図書館に届くこれらの数は、3千点だそうです。
1年で80万点が届くそうです。
その本が届いたら1冊1冊チェックして汚れや落丁がないかを確認して もし落丁などがあった場合は、完全な形で納本をし直してもらうということです。
日々増えていく本の整理と保存はどうしているんでしょうね?
新しい本が、入ったらその本のデータ作成を行います。
データ作成を行う事で膨大な数の本の中から利用したい本にたどり着くために必要な作業となります。
本のデータを作る際は、記述と主題があります。
記述は、本の作者やタイトルという本の基礎データになります。
主題は、本の主題を表す件名を入れます。
主題を入れる事で検索にとても役立ちます。
例えば「広辞苑」なら「日本語、辞書」として それらのキーワードで検索すれば見つけられるようになります。
仕事に慣れた職員は、本を全部読まなくても「タイトル・目次・序文・あとがき」などを読むことで件名を付けられるようになるという事です。
また一人で付けられない時は、職員が集まってそれぞれの意見を聞いて付けるという事です。
本を保存する書庫は、図書館の地下にあるというとで なんとエレベータの地下の回数が、地下8階まであります。
それらすべてが書庫になるという事です。
書庫の広さは、東西135mで南北で43mあるという事です。
ワンフロアーの広さは、1800坪あるそうです。
本館と新館の本棚を繋ぎ合わせると東京から大阪までの直線距離とほぼ同じ412kmということです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
書庫の中は、資料を保存するために年間を通じて温度が、22℃で湿度が約55%を目安に調整されています。
地下に書庫を作る理由は、地震の際に地下の方が揺れが少なく本の落下の被害を抑えられるからという事です。
地下の書庫には、外壁と書庫の間にスペースを作った二重構造になっています。
外壁と書庫の間にスペースを作る事で 書庫内の温度や湿度が、外気からの影響を受けないようにという事です。
万が一外壁から雨水が、侵入して来てもスペースでストップさせることが出来るという事です。
国民の資料を守るために 徹底管理をしているという事です。
貴族院・衆議院の図書館と帝国図書館を源流とする国立国会図書館ということもあり1948年(昭和23年)以前の資料も数多く保存されています。
書庫には、地下の書庫には、浸水を防ぐためにトイレが無いということで また水を飲むこともできないという事です。
なので水を飲んだりトイレへ行く場合は、地上階まで上がらないといけないという事です。
大変ですね。
あと職員の事を考えて地下のスペースには、地上まで吹き抜けになったスペースがありそのスペースから自然光が降りそそいでいます。
これは、地下で働く職員のストレスを軽減するためにこの様なスペースが、作られているという事とあと停電になった場合に備えてという事です。
国立国会図書館は、東京本館、関西館、国際子ども図書館の3つからなります。
博士論文も保存されていて なんと医学博士を取得された手塚治虫の論文のや日本で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹の論文も所蔵されているそうです。
そして私もお世話になっている本をデジタル化する作業も紹介さされていました。
本のページを一枚一枚写真撮影していくという地道な作業もされています。
本を撮影するのも大変そうです。
本をコピーしたことがあればわかると思いますが、本の真ん中の字ってなかなか上手くコピーできなことないですか。
それらを撮影する場合は、スポンジの板を使ったり定規を使って真ん中の紙を伸ばして字が、写真に写るようにして撮影されています。
気の遠くなる作業です。
私が、インターネットで観ている本は、こうやって撮影されたんだなぁと思いながら番組を見ていました。
国立国会図書館の職員は、日々大変な作業をされているんですね。