2月4日の日曜日に放送されたサザエさんを見ていて カツオとワカメは明日、雪が降る事を知り「かき氷を食べる」「雪やこんこを歌う」「雪合戦で遊ぶなど」リストにまとめて「こんこん計画」を作ります。
するとカツオのお母さん(フネ)から「こんこん」ではなく「こんこ」だと指摘されます。
それを聞いて 私は今までそんな事を全然気にした事もなかったので 私はどう歌っていただろうと考えてしまいました。
「♬雪やこんこ 霰やこんこ♬」
それとも
「♬雪やこんこん 霰やこんこん♬」
さてどっちだったかなぁ?
そして次に思ったのが、「こんこ」って何の事だろう?
と思いまいました。
冬になるとたまにテレビなどから「雪やこんこ、霰やこんこ」と雪の歌が流れてくることがあります。
この歌詞の一節を あなたは、どう歌っていましたか?
そして「こんこ」の意味を知っていましたか?
この歌のタイトルは、『雪』という歌で 作詞、作曲ともに作者は不詳のようです。
歌の歌詞は、誰もが知ってる歌だと思います。
雪やこんこ 霰やこんこ。
降つては降つては ずんずん積る。
山も野原も 綿帽子かぶり、
枯木残らず 花が咲く。雪やこんこ 霰やこんこ。
降つても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駈けまはり、
猫は火燵で丸くなる。
スポンサーリンク
【▲上記の記事からの続き▼】
この曲の作曲者は滝廉太郎じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、滝廉太郎の作った歌のタイトルは、『雪やこんこん』(作詞が東くめ、作曲が滝廉太郎)とい曲で『雪』とは、また違った歌になります
『雪やこんこん』
雪やこんこん、あられやこんこん
もっとふれふれ、とけずにつもれ
つもった雪で、だるまや燈籠とうろう
こしらへましょー、お姉様
この歌詞が、滝廉太郎作曲の方の『雪やこんこん』で、明治34年(1901年)発行の『幼稚園唱歌』に入っています。
「雪やこんこ」の『雪』は、明治44年(1911年)に、文部省唱歌として『尋常小学唱歌』第二学年用に掲載された歌です。
そして昭和33年発行の音楽之友社『しょうがくせいのおんがく 2』にも、「こんこの ところは こんこんに ならないように きを つけて うたいましょう。」と注意書きがあります(参照 : 池田小百合 なっとく童謡・唱歌)。
このような注意書きがあるという事は、当時からこの箇所を間違って覚える子どもも少なくなかっったようですね。
このように『雪』や『雪やこんこん』の2つの歌があるので 「こんこ」と「こんこん」が、ごっちゃになっているという事情もあるのかもしれませんね。
では、「こんこ」と「こんこん」は、どういった意味になるのでしょうか?
実は、「こんこ」の正確な意味や由来というのはハッキリわかっていないようですが、一つの有力な説として、「来う来う」というのが語源であると国文学者の池田弥三郎は語っています。
この「来う」とは、「来い」を意味し、「雪やこんこ(雪よ、来い来い)」と、雪を歓迎している様子を表現していると考えられているようです。
いっぽう滝廉太郎作曲の『雪やこんこん』の「こんこん」の意味は、「雪や雨などがさかんに降るさま。」を言うようです。
なので『雪やこんこん』は、雪が激しく降っているさまを言うようですね。