4月14日(日)今回は、宇和島の三島神社の春祭りで行われました伊予神楽の撮影に行ってきました。
三島神社には、5時過ぎに行って伊予神楽を撮影しました。
宇和島市及び北宇和郡一帯の各神社の春、秋の祭りに舞われる神楽が伊予神楽です。
伊予神楽は、古くは男神子(おかんこ)四国神楽と呼んでいて、後に伊予神楽に改名したということです。
諸神造酒祭の舞が始まりました。
(面を着けない)素面の四人舞で、衣装は狩衣といて平安時代の公家の常用の略服に紺の差袴 といって足首を結ぶようになっている袴で立烏帽子をかぶり 手には木綿四手と言って五色の色紙を用いた御幣の一種を持ちます。
舞座の中央には神酒を置き、東西南北の四方
の神々や氏神に神酒を奉納します。
次は、式三番の舞
面を付けない素面の一人舞で、衣装は先ほどの諸神造酒祭の舞と同じです。
手に持つものは鈴と木綿四手のときと、扇と木綿四手のときとがあり、それぞれの舞で神歌が違うようです。祝いごと始めの舞ということです。
次は、喜余女手草の舞
素面の二人舞で、衣装は法被と言って武装の武将や鬼神などの役に扮するときに用いカニアラレという神楽袴で風で吹き折られた形の烏帽子をかぶります。
手にはサカキのシバ(手草)を持ち すがすがしいシバでもって悪魔や罪汚れを祓い清める舞です。
次は、古今老神の舞
面をつけた一人舞で、衣装は浄衣と言って白の布で仕立てた平安時代以降の公家の普段着を着て、頭には毛冠をかぶります。
手には祓えの時に用いる四手のついた大きな串、中啓を持ちます。
翁面のアメノコヤネノミコトの神霊が神々を集め国土安穏を祈願する舞であります。
次は、朝日舞
これは、伊予神楽とは違う舞だそうです。
祭祀舞ともいうようで明治天皇が作られた詩に 昭和になったて曲が作られたモノだそうです。
「朝日舞」は現代神楽のひとつです。
現代神楽とは、1300年以上続く神楽の歴史で、明治時代以降に新しく作られた神楽舞です。
その多くは女性が舞う「巫女舞」なんだそうですが、巫女(女性)のいない神社もあり、宮司(男性)の舞が作られました。
宮司以外の神職が舞うこともありますが、主として宮司が舞うことを想定して作られたため「宮司舞」とも呼ばれています。
次は、内(うち)舞
一人で面を付けて舞います。
衣装は打掛で、外国から伝承した舞楽に用いる装束に袴を履いて、被衣と言って平安時代から、身分のある女性が外出時に顔を隠すためかぶった衣です。
大山積の神が山を守って万民の悪魔を切り倒すという舞で、シバを刀で切って収めます。
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【▲上記の記事からの続き▼】
次は、神躰鈿女の舞
一人での面を付けた舞です。天の岩戸の前で鈿女が天照大御神をなごめ、いさめる舞です。
天照大神、高天原の主神、弟スサノオノミコトの粗暴な振る舞いを怒って天の岩屋戸に隠れたという神話が伝わっています。
天岩戸神話では、
神代の昔、高天原という神々の世界で暮らす、天照大神の弟・須佐之男命は大変暴れん坊でイタズラがひどかったため、天照大御神は天岩戸と呼ばれる洞窟にお隠れになってしまい、世の中が真っ暗になりました。
困り果てた八百万の神々は、天安河原で相談し、天岩戸の前でさまざまな試みをしますが、うまくいきません。
そこで、天鈿女命が舞い、周りで神々が騒ぎ立てると、天照大御神が不思議に思って、扉を少し開けました。
神々は「あなた様より美しく立派な神がおいでになりました」と言い、鏡を差し出すと、天照大御神はよく見てみようとのぞき込むように体を乗り出しました。
その時、思兼神が天照大御神の手を引き、天岩戸から出てきたことで、世の中が再び明るく平和な時代に戻りました。
古事記には「天香山の天の日影をたすきにかけ、天の真拆をかずらにして、天香山の小竹葉を手草に結い、天石屋戸にうけ伏せて踏み轟かせ、神がかりして、胸乳をかきいで、裳緒をホトにおし垂れた」と記されています。
次は、弓の舞
面を付けない素面での一人舞で、衣装は法被という1枚の穴のあいた布を頭からかぶって顔を出し、前も後ろもひだを寄せて帯で縛ったものを着ます。
頭は鉢巻きをして毛頭と言って長い毛髪を多く取り付けた形のかぶり物を着けます。
武神が弓の神威で悪魔を退散させるという舞です。
実際に観客側の天に向けて弓で矢を放ちます。
そして飛ばした矢は、拾った人が持ち帰れるようです。
次は、 神清浄の舞
素面の二人舞で、衣装は狩衣袴で鈴と木綿四手を持ち四方の神々を招き、神楽の庭に迎える舞であります。
舞の型は、式三番の舞や喜余女の舞と同じで、これらは「舞い込み」といって「左舞」だけであります。
二人舞のときは右舞をせず、左舞だけだという事で「右舞をして左舞」というのが舞の基本で、右舞だけの舞というのはないそうです。
次は、悪魔払いの舞
素面の四人舞で、衣装は直垂と言って平安時代の男子の常服に引立烏帽子と言って てっぺんを引き立てて礼儀にかなった烏帽子を言います。
鉢巻きは縫い着けてあります。
手には太刀、扇、木綿四手を持ち東方の青帯龍王、南方の赤帯龍王、西方の白帯龍王、北方の黒帯龍王が悪魔払いをする舞です。
残念ながらiPhoneのバッテリー切れで 最後まで撮影することができませんでした。