毎日のように流れる過払い金CM。なぜ今も無くならないのか?過払い金の仕組み、時効、CMが続く理由、そして「完全消滅は2030年」と言われる根拠を分かりやすく解説します。
過払い金のCM、正直ちょっと不思議じゃないですか?
テレビを見ていると、
毎日のように流れてくる「過払い金」のCM。
「まだそんな話、あるの?」
「とっくに終わった話じゃないの?」
正直、私もそう思っていました。
でも、少し調べてみると、
“もう終わった話”とも言い切れない理由が見えてきました。
そもそも過払い金って、何だったんだろう
過払い金というのは、
本当は払わなくてよかった利息を、昔払いすぎていたお金のことです。
今では考えにくいですが、
2000年代前半までの消費者金融は、
年利29%前後という高い金利でお金を貸していました。
当時は法律の仕組みがややこしくて、
「違法とは言い切れないけど、今思えばかなり無理のある金利」
そんな状態が長く続いていたんですね。
今はもう、新しく過払い金は生まれていない
ここははっきりしています。
2010年に法律が変わって、
この高金利は完全に禁止されました。
なので、
今、新しく借りたお金に過払い金が発生することはありません。
若い世代の人が
「自分は関係なさそう」と感じるのは、実は正しい感覚です。
それでもCMが消えない理由
じゃあ、なぜ今もCMが流れているのか。
理由は意外とシンプルで、
請求していない人が、まだいるからです。
過払い金は、
勝手に返ってくるものではありません。
- 借金はもう終わったと思っている
- どこから借りていたか忘れた
- 今さら面倒だと思っている
こうした理由で、
そのままになっている人が、今も一定数います。
「時効」がある、という事実
過払い金には期限があります。
それは、
完済した日から10年。
たとえば、
2019年に返し終わった人なら、
2029年まで請求できる可能性があります。
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【▲上記の記事からの続き▼】
この仕組みがあるから、
「もうそろそろ最後ですよ」というCMが増えるんですね。
2030年が、一つの区切りと言われる理由
少しややこしい話ですが、
過払い金が生まれた時代は、2010年まで。
そこからギリギリまで返済を続けた人が、
2019年や2020年に完済していたとすると、
その10年後が、2030年ごろになります。
だから、
2030年あたりで、過払い金はほぼ完全に姿を消す
と言われているわけです。
CMはちょっと大げさ。でも嘘ではない
過払い金のCMを見ると、
「100万円以上戻る!」
といった言葉が目につきます。
もちろん、そういう人もいます。
ただ、正直に言えば、
多くの人は数万円〜数十万円くらいです。
それでも、
「知らなかった」で消えてしまうお金だと考えると、
少しもったいない気もします。
結局、誰の話なのか
この話が関係するのは、
- 2007年より前からお金を借りていた
- 消費者金融を長く使っていた
- 完済してから10年経っていない
こんな条件に当てはまる人です。
逆に、
最近しか借りていない人や、
銀行ローンだけの人には、ほぼ関係ありません。
過払い金CMは「時代の後片付け」なのかもしれない
過払い金の話って、
なんとなく胡散臭く感じてしまいがちですが、
実際は、
一つの時代の後始末
のようなものだと思います。
新しく生まれることはない。
対象者もどんどん減っている。
でも、完全に終わるまでは、もう少し時間がかかる。
テレビのCMは、
その「終わりかけの現実」を映しているだけなのかもしれません。
