昭和の小学生の間で広まっていた都市伝説「ヌード写真の黒塗りはバターで消える」。しかし令和の現在、PDFの黒塗りが本当に読めてしまう事件が起きています。宇和島市のニュースをきっかけに、都市伝説とデジタル時代の情報漏洩を考えます。
昭和の小学生の教室で広まっていた噂
私が小学生だった昭和の頃、男子の間で妙な噂がありました。
「ヌード写真の黒塗りは、バターでこすると消えるらしい」
誰が最初に言い出したのかは分かりません。
しかし、いつの間にかこの話は学校中に広まっていました。
休み時間になると、こんな会話が始まります。
「いや、バターじゃないとダメらしい」
「マーガリンでもいけるって聞いた」
「サラダ油でも消えるってさ」
今思えば、かなり怪しい話です。
しかし当時の小学生男子にとっては、
妙にリアリティのある話だったのです。
地域によって違う「黒塗り消し」
大人になってから知ったのですが、この都市伝説は全国的に広まっていたようです。
しかも地域によって、少しずつ内容が違います。
例えばこんなバリエーションがあります。
- バターでこすると消える
- マーガリンでも消える
- サラダ油ならOK
- 消しゴムでこすると見える
- ライターであぶると透ける
つまり、
「黒塗りを突破する秘密の方法がある」
という、少年たちのロマンだったのかもしれません。
もちろん実際には、雑誌の黒塗りは印刷です。
バターを塗っても、消えることはありません。
Facebookに書いたら、妙なコメントがついた
この話を思い出して、Facebookに投稿してみました。
すると、こんなコメントがつきました。
「マーガリンではダメなのか」
なるほど、地域によってはマーガリン説もあったようです。
さらに別の人が、こんなコメントを書きました。
「バター犬はいたがマーガリン犬はいなかった。マルチーズは今もいる。」
最初は意味が分かりませんでした。
よく考えると、これはただの言葉遊びです。
「バター犬」という言葉はある。
しかし「マーガリン犬」という言葉は聞かない。
そこで犬つながりで「マルチーズ」を出した、
ちょっとした冗談だったのでしょう。
SNSらしい、ゆるいやり取りです。
ところが令和になって「本当に黒塗りが消える」問題が
ここからが少し面白い話です。
実は現代では、
黒塗りが本当に読めてしまう事件
が起きています。
それが
PDFの黒塗り問題です。
多くの公文書は、個人情報などを黒塗りして公開します。
しかし作り方によっては、
黒塗りの下に文字データが残っている
ことがあります。
つまり見た目はこうです。
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しかし実際のデータは
「文章+黒い四角」
という構造になっている。
そのため、
-
コピー
-
OCR
-
PDF解析
で文字が復元できることがあります。
原因は非常に単純です。
多くの人がやってしまう方法
で、隠したはずの文章が読めてしまうことがあります。
世界でも起きている黒塗り事故
こうしたミスは、実は世界中で起きています。
例えばアメリカでは、
Paul Manafortの裁判資料で黒塗り部分が読めてしまい、ニュースになりました。
原因は単純です。
文字を消さずに、黒い四角を置いただけだった。
つまり
「隠したつもり」
だったのです。
そして、今朝の新聞に出ていたニュース
ここで、ちょっと驚いたことがありました。
今朝の新聞を見ていたら、こんなニュースが載っていました。
宇和島市の公文書で、黒塗り部分が読めてしまった。
まさか自分の住む町で、と思いましたが、
調べてみると自治体では時々起きている問題のようです。
昭和の都市伝説と令和の現実
ここまで来ると、少し面白いことに気づきます。
昭和の男子
「黒塗りはバターで消えるらしい」
令和の現実
「PDF解析で黒塗りが読める」
つまり
昔は都市伝説だった話が、
デジタル時代には本当に起きてしまった。
もちろん、バターは必要ありません。
時代が変わると都市伝説も変わる
昭和の頃、子どもたちは
「黒塗りは消せるかもしれない」
と想像していました。
それは単なる噂でした。
しかし令和の今、
黒塗りの情報が漏れてしまう問題は、現実に起きています。
技術が進んだ分だけ、
新しい落とし穴も生まれる。
そんなことを、ふと思った出来事でした。
