宇和島の方言で「おきんたまかき」が、テレビで紹介された事で話題になっていますが、「おきんたまかき」が、何故「お世辞を言う」意味なんでしょか?
宇和島の散歩道のブログで「宇和島の方言」を 紹介していますが、今話題の「おきんたまかき」も以前紹介していました。
その時は、なぜ「おきんたまかき」が、「お世辞を言う」事なのかという事に関して考えてもみませんでした。
そこで ちょっと調べてみたのですが、まったく手がかりがありません。
取り合えず自分なりの仮説を立ててみました。
まず最初は、「おきんたまかき」の言葉を 切分けてその意味を考えてみました。
これを 分けるとしたら「おきんたま」と「かき」で分けることは、誰でも想像がつくと思います。
「おきんたま」の「お」は、丁寧にいう時に付けるので これを除けると「きんたま」となります。
「お」+「きんたま」+「かき」=「おきんたまかき」
ですね。
これに 漢字を当てはめて意味を探ります。
「御」+「金玉」+「掻き」=「御金玉掻き」
これは、誰でも思いつくと思います。
「御」は、敬語に使います。
「金玉」は、睾丸をさします。
「掻き」は、痒い時に掻く動作です。
これで意味を探ると「御金玉掻き」は、「股間を掻いている」しぐさになります。
この「股間を掻いている」しぐさと「お世辞を言う」事に何か関連性があるでしょうか?
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【▲上記の記事からの続き▼】
いかがですか? 何か想像できますか?
私は、まったく想像する事ができません!
「掻く」というしぐさで 思いつく事は、「頭を掻く」しぐさですね。
「頭を掻く」しぐさは、「恥ずかしく思ったり」「てれたりした時のしぐさ」です。
「おきんたまかき」という言葉は、この「頭を掻く」しぐさに当てはめて使った方言なのかなとふと思いましたが、やはり「股間を掻いている」しぐさで「お世辞を言う」事には、私の頭の中ではどうして結び付きません。
「お世辞を言う」時のしぐさとして 誰もが思いつくのは、「ゴマを擦っているしぐさ」だと思います。
よく「お世辞を言って媚びへつらう」人を指して 「ゴマを擦る」と言いますね。
この「ゴマを擦る」の語源は、ゴマを擦り鉢の中で擦ると、あちらこちらにくっついてしまいます。
このようにあちらこちらに くっついてしまう様子と、人間関係でベタベタ媚びへつらう様子とが重なって、
「ゴマを擦る」と言われるようになったと言われています。
さてさて 本題に返ります。
「おきんたまかき」から「股間を掻いている」しぐさを導き出しましたが、このしぐさから「お世辞を言う」という意味に繋げるにはどう解釈し想像すればいいのでしょうか?
私は、吉本新喜劇の間寛平さんが、股間を掻いた手を 鼻に持って行って「臭っさ~」って言っている場面を想像してしまいました(^^;)a
「おきんたまかき」は、お世辞を言う事を 臭い事を言っているという意味なんでしょかね?
それとも
「御金玉を 御輿に乗せてかく」という事で「大切なモノを持ち上げる」という事で「お世辞を言う」という意味を表しているんでしょうかね?
これはあくまでも私の仮説でしかありません!
(※宇和島では、担ぐ事を「かく」といいます!)
凄い仮説に感動しましたw
私の仮説では、先ず「お世辞」は「社交辞令」のことなので、「おきんたま」を掻くことが社交辞令としての滑稽な常識としてある、ということなんだと思います。
つまり、自分にとって大切な人。大切な人といっても出世を約束してくれる上司とか代議士とかに、お世辞を言って機嫌を取ることを言ってるのだと思いますが、「おきんたまかき」がユニークなのは、男の部下が男の上司の機嫌を取る様を、女の人がバカにして言っているようなイメージがあることです。
男社会は大変なのね。私らなら「おきんたま」を掻いてさえあげたら、生活は安泰なのよw
といったイメージです。金玉に「お」を付けるなんていうのは、女言葉であるし、かなり男の扱いに慣れた女の人じゃないと恥ずかしくて言えないもんじゃなかろうかという気がしますよ♫(^_−)−☆
松本敏幸さんへ
コメントありがとうございます。
女性目線からの仮説も なるほどなと思いました。
この仮説も有力かも(^^)v