1月21日金曜日にNHKの番組で「謎の日本人サトシ~世界が熱狂した人探しゲーム」という番組が放送されていました。
私は、この番組に興味を持ち録画しておいてあとから視聴しました。
「謎の日本人サトシ」というので最初は、ビットコインを作った「サトシナカモト」を想像していましたが、それとは違っていたようです。
2006年7月31日、英国のマインド・キャンディというゲーム会社が「パープレクス・シティ」という代替現実ゲームを企画しました。
このゲームは、カードに書かれているクイズを、与えられたヒントをもとにクリアするという内容でした。
その中の1枚に「10億人の中の1人(Billion to One)」と題されたカードには、サトシと称される男性の写真と「私を見つけなさい」というメッセージが添えられていました。クリアするには、サトシ本人に連絡して、彼からヒントを教えてもらわなければなりません。
プレイヤーの1人だったローラ・E・ホールさんは、サトシに関する情報共有の場として、FindSatoshi.comというサイトを開設しました。
するとゲームが開始された2006年の11月、この写真が撮影された場所がフランスのアルザス地方、ケゼルスベールであることが判明します。
ローラさんは2007年12月に、出張でこの場所に立ち寄ることができたので、サトシが撮影した場所と同じ場所で自撮り写真を撮影します。
そしてローラさんはガーディアン紙など、数々のメディアを使って情報提供を呼びかけましたが有力な情報は得られず捜索は思うように進まみませんでした。
それから時は経って2020年に事態が急展開します。
2020年にYouTubeの某チャンネルが、ローラさんにインタビューをしたことがきっかけで、「サトシを探せ!」はネット掲示板RedditやDiscordのユーザーから注目を集めることになりました。
事態が急展開したのは2020年12月のことです。
ドイツ在住のRedditユーザーが顔認AIを使ってみたところ、2018年にネットに投稿された1枚の写真にサトシそっくりな男性が写っていることを発見しました。
日本の企業のブログに掲載された駐車場で撮影した集合写真らしきもので、片手に持ったビールを掲げる男性のソバカスは完全にサトシの写真のものと一致しました。
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【▲上記の記事からの続き▼】
そしてその写真を手掛かりにさらに調べると別の写真も見つかりマラソン大会のゼッケン番号からサトシである事が判明して写真の人物は、紛れまなく「写真のサトシ本人」である事を確信しました。
写真に写ってるサトシは、日本の長野県にいるらしいことが明らかになりました。
そしてローラさんにその事が伝えられます。
ローラさんは日本人の友人に手伝ってもらい、サトシ宛に英語と日本語のメッセージを送信します。
その翌日に届いた返信にはこんなメッセージが記載されていました。
こんにちは、連絡ありがとう。サトシという人を探しているんですってね。私がサトシです……そう! 私があなたが探しているサトシですよ!!
とクリアを祝福するメッセージが、サトシさんからローラさんへ返信されました。

サトシさん本人は、すでにこのゲームのことを完全に忘れていたという事でしたが、メールを貰った事で思いだしました。
そしてゲームのヒントも思いだせたという事です。
サトシさんが、持っていたそのヒントは、
「炎を生んで死んだのは誰?」
サトシさんは、ローラさんにこのヒントを伝える事ができました。
ローラ・E・ホールさんは、サトシを探し出すのに14年かけてようやく見つけることができました。