日本人の中でも左寄りの人達がよく日本もスイスのように永世中立国家になる方が良いと言っている人たちがいましたが、その人達はスイスのことを非武装中立だと誤解していたようです。
スイスはれっきとした武装独立で国民皆兵制を国防戦略の基本に据えています。
スイス連邦政府は、このように言っています。
「スイスが軍隊を持つのではない。スイスが軍隊なのだ」と
そんなスイスで1989年11月26日、スイスで軍隊廃止の是非を問う国民投票が行われということです。
ベルリンの壁崩壊から3週間後のことで軍隊廃止を求める国民発議(イニシアチブ)を起こしたのは、1982年に結成された「軍隊なきスイスを目指す会(GSoA/GSsA)」という市民グループです。
賛成票が35.6%という開票結果には誰もが驚いたようです。
この数字は人数にすれば100万人を超えもしジュネーブ州とジュラ州の投票結果のみに従っていたなら、スイス軍は30年前に廃止されていたそうです。
そしてその後、スイスでは、2013年6月22日、男性への徴兵制を廃止すべきかどうかを問う国民投票が実施されましたが、反対多数で徴兵制廃止は否決されました。
「廃止に賛成が27%」「廃止に反対が、73%」でした。
武装中立と国民皆兵制(徴兵制)を国防の基本に据えているスイスでは近年、「他国から現実の脅威にさらされているわけではなく金の無駄遣いだ」として、国民の一部から徴兵制廃止を求める声が出ていたそうです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
しかし、最終的には国民の多くが、徴兵制を支持したということですね。
スイスでは、有事に備えて その年に獲れた小麦は、すぐには使わず、備蓄に回し、古い小麦から使うという政策を実施しているためスイスのパンは、美味しくないと言われてるそうです。
さらにスイス国内の道路・橋・橋梁・堤防などの公共施設は、有事には破壊して障害化できるように細工がされ、民間の飛行場も軍用に転換できるようになっていという事です。
農地も機関銃の陣地や、対戦車陣地がいつでも造れるような形になっていて個人の住宅も、腰から下の壁は小銃弾の貫通に耐えることができるくらい強度の強い壁になっており、家を建てる方向も、向きも、それぞれ有事の際に監視ができるように、陣地的な形でスイスの住宅は計画的に造られているという事です。
そしてスイスでは、自宅に核シェルターがほぼ100パーセント完備をされているという事です。
本当なら日本も憲法9条を掲げた時点で もしもの時の事を考えて国民全員が避難できるように核シェルターを作っておく必要がありましたよね。
なんせ憲法9条では、軍隊は持たないといってるんですから。
また日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼してわれわれの安全と生存を保持しようと決意した。」って書かれていますから 核シェルターも必要ないという事だったんでしょうね。
スイスと日本を比べると 永世中立国とあってどことも同盟を結ばず自分の国は、自分達で守るという方針ですからスイスの国防の意識の高さがわかりますね。