スリムの月面着陸は、100m内精度のピンポイント着陸に成功したことを確認できたという事です。
目標地点より55m離れた位置だったという事です。
これからの着陸は、降りられる場所に降りるのでは無く 降りたい場所に降りられる事を実証しましたね。
おめでとうございます。
着陸開始直後に2本有る内の1本の主推進装置の500ニュートンスラスターが脱落した事で推力が半減したという事です。
この異常事態に対応しながらスリムは横にドリフトしながら着陸を続行し制御された軟着陸に成功したという事ですからスゴイですね。
しかし思っていた着陸姿勢とはなっておらず太陽電池パネルが西を向いた姿勢と考えており、着陸時に太陽は東側に位置していたことから、太陽電池からの発生電力が失われた状態となっています。
ピンポイント月面着陸に成功した探査機「スリム」の様子を、探査ロボット「LEV―2」=SORA-Qが撮影に成功したと発表されました。
待ってました!
早く「スリム」が、どんな姿勢で着陸したのかを見てみたいと思っていました。
公開された写真には、体勢が逆立ちした状態で月面に着陸した探査機「スリム」の姿がはっきりと映しだされていました。
ただ残念なのが、写真の中央にノイズの線が、入っている点ですが、とりあえずスリムの着陸姿勢がわかりますので問題ないですね。
この写真を見るとスリムは、逆立ちしたような形での着陸となっています。
元々スリムの着陸姿勢は、垂直では無くわざと転倒させる着陸方式を取っていました。
スポンサーリンク
【▲上記の記事からの続き▼】
わざと転倒させる着陸方式を取った理由は、傾斜地に確実に着陸する方法としてまず1本の「主脚」で月面に接地し、次に残り4本の足も使って、15度の傾斜地に、上り坂に向かってしがみつくように倒れ込む「2段階着陸方式」を取っていました。
しかし何故こんな姿勢の着陸になってしまったのでしょうかね?
素人の私が想像したのは、一応四つん這いで着陸できたけど最後にお尻の方が、反動で跳ね上がり逆立ちの姿勢になったのかなと想像していましたが、2本有る内の1本の主推進装置の500ニュートンスラスターが脱落した事で推力が半減したという事が影響したんでしょうね。
こういう姿勢での着陸となってしまいましたが、スリムは壊れずに地球にデータを送る事が出来て良かったですね。
この撮影に成功したのはタカラトミーなどと共同開発された月面探査ロボット=SORA-Qで、20日に月への着陸に成功した「スリム」に搭載され、着陸する直前に予定通り切り離された「LEV―1」「LEV―2」です。
月面探査ロボットが月に降り立つのは日本で初めてのことで、完全に自律したロボットが月面の探査を行ったのは世界でも初めてのことなんだそうです。
SORA-Qは、野球ボールと同じくらいの大きさの球体から変形して車輪が出る仕組みで、日本の"おもちゃ開発"の技術が使われたロボットです。
「スリム」の着陸の姿の撮影の他、月面を走行したデータを周辺の写真とともに地球に送り、JAXAによる有人探査車=「月を走る車」の研究開発などに役立てられる予定だという事です。
とりあえず太陽電池パネルに太陽が、当たるようになったらちゃんと発電が出来る事を祈っています。