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近年、全国でクマによる被害が増加していますが、四国も例外ではありません。2025年の調査では、四国に生息するツキノワグマが26頭に達したことが確認されました。分布は主に徳島県の剣山山系周辺ですが、宇和島市でも過去に複数の目撃・捕獲事例が記録されています。
昭和29年には、宇和島市泉ヶ森の麓で親子グマが射止められたという新聞記事が紹介されています。きっかけは、北宇和郡高光村の栗畑が荒らされたこと。人家から約500m離れた竹林で親子グマが発見され、猪撃ちの名人3人が一斉に射撃して仕留めたそうです。当時はクマを獲ると補助金が出たため、仕留めたクマを自転車に積んで売りに行ったという話も残っています。
昭和45年の新聞では、滑床視察団が高月山の残雪にクマの足跡を発見。また、その7〜8年前には、黒の瀬峠でクマが現れ、大騒ぎになったという記録もあります。
昭和57年には、祝森の山奥でナバ採りをしていた市職員の男性(当時28歳)が大きなクマに遭遇。幸いにも無事に逃げることができました。
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さらに平成29年(2017年)には、宇和島ハイヤーの乗務員が祝森阿瀬部の一軒家へお客さんを送る途中、約10mの距離で親子グマを目撃したという証言もあります。お客さんが「クマがおるよ!」と指差し、運転手が見てみると本当に親子グマがいたという、驚きのエピソードです。
これらの記録は、宇和島市にもかつてクマが生息していたことを物語っています。現在は分布域から外れているとされているものの、祝森や津島町など山深い地域では、今も目撃情報が寄せられることがあります。