「66051365434」「77053918534」など存在しない番号から“保険局”を名乗る自動音声が届く理由を解説。発信者番号偽装(スプーフィング)の仕組み、番号が毎回変わる理由、折り返しの危険性、詐欺を見抜くポイントをまとめました。
目次
存在しない番号「660」「770」から“保険局”を名乗る電話がかかってきた話
最近、「66051365434」「77053918534」といった、見たこともない番号から電話がかかってきました。
出てみると、自動音声で「保険局からのお知らせです」と流れます。
しかし、この番号……調べても 日本のどの局番にも該当しない。
国番号としても存在しない。
つまり 完全に架空の番号 です。
では、なぜ“存在しない番号”から電話がかかってくるのでしょうか。
そして、なぜ内容は同じなのに番号だけ変わるのか。
今回は、その仕組みと背景をまとめてみました。
■ なぜ存在しない番号から電話がかかってくるのか
結論から言うと、これは 発信者番号スプーフィング(偽装) という技術が使われています。
● 発信者番号は「表示されているだけ」
電話番号は、本来は通信会社が管理していますが、
VoIP(ネット電話)を使うと 発信者番号を自分で設定できてしまう 仕組みがあります。
そのため、詐欺グループは
- 実在しない番号
- 海外っぽい番号
- ランダムな数字列
を自由に名乗ることができます。
つまり、スマホに表示されている番号は 本物とは限らない のです。
■ なぜ実在する番号を使わないのか
「宇和島市役所の番号を偽装することもできるのでは?」
という疑問が出てきますが、技術的には可能です。
しかし、詐欺側にとっては 実在番号を使うデメリットが大きい のです。
● 実在番号を使うと苦情が殺到する
市役所や銀行の番号を偽装すると、
本物の機関に苦情が集中し、すぐに警察が動きます。
● 追跡されやすくなる
実在番号は通信会社のログが残るため、
詐欺側の通信経路が追われやすくなります。
● 長期間使えない
苦情が増えるとニュースになり、
その番号はすぐに使えなくなります。
そのため、詐欺グループは
「存在しない番号」=苦情先がない番号
を好んで使うのです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
■ なぜ番号を変えて何度もかけてくるのか
今回のように、
- 660〜
- 770〜
と番号が変わっても内容が同じなのは、詐欺の典型的な手口です。
● ① 着信拒否を回避するため
スマホでブロックしても、
次の架空番号からまたかけてくる ため、止まりません。
● ② 追跡を困難にするため
同じ番号を使い続けると足がつくため、
毎回ランダムな番号を偽装して発信しています。
● ③ 自動発信システムで大量にばらまいている
詐欺グループはロボコール(自動発信)を使い、
1日数万件単位で電話をかけています。
そのため、
「内容は同じなのに番号だけ違う」
という現象が起きるのです。
■ 偽装番号に折り返すとどうなるのか
折り返しても、詐欺グループにつながるとは限りません。
● ①「この番号は使われておりません」
架空番号なので、NTTのアナウンスが流れるのが最も多いパターン。
● ② 全く関係ない相手につながる
実在番号を偽装していた場合、
本物の市役所や企業につながることがあります。
● ③ 海外の詐欺拠点につながる
まれに、国際通話料金が発生するケースもあります。
いずれにしても、
折り返し電話は絶対にしないほうが安全 です。
■ 公的機関が本当に電話してくる場合の特徴
逆に、本物の市役所・年金事務所・保険局が電話する場合は次の特徴があります。
- 自動音声ではなく 必ず職員が直接話す
- 個人情報を電話で要求しない
- ATM操作を指示しない
- 押し番号を求めない
自動音声の時点で100%詐欺 と考えて問題ありません。
■ まとめ
- 「660〜」「770〜」は 存在しない番号
- 発信者番号スプーフィングで偽装されている
- 実在番号を使うと詐欺側にリスクが大きい
- 番号を変えて何度もかけてくるのは詐欺の常套手段
- 折り返し電話は絶対にNG
- 公的機関は自動音声を使わない
こうした架空番号の自動音声詐欺は、今後も増える可能性があります。
不安を煽る内容でも、慌てず、まずは「本物かどうか」を冷静に判断することが大切です。
