三隣亡ってご存じですか?
名前は、聞いた事ありますが、意味までは知りませんでした。
三隣亡は、建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされています。その字面から、この日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされたためであります。現在でも、棟上げなど建築に関することの凶日とされ、建築関係の行為は避けられることが少なくないという事です。また「高い所へ登るとけがをする」と書いている暦もあるという事です。
上記の「三隣亡に棟上げをすると三軒隣まで亡ぼす」とされてる事をよく覚えておいて下さい。
これからお話する事は、うちに来店される大工さんから昨日お聞きしたお話で プロの大工さんが受ける講習会で講師が、話されていた話と言う事です。
そのお話を聞いて「ホントですか」と驚愕してしまいました!
なんと三隣亡の日に上棟式をして近所の方に訴えられ 裁判に負けてマイホームを 取り壊すことになった人もいるという事です。
三隣亡恐るべし!
でも三隣亡って迷信でしょう。
それなのに 近所の方に訴えられたら 裁判に負けちゃうんですか!
にわかには、信用できずネットでその事例をさがしてみたらこういう書き込みもありました。
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またこういう記事もありました。
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【▲上記の記事からの続き▼】
こちらは、根拠のない三隣亡が敗訴したということです。
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その裁判の結果は、2通りありますので同じ裁判なのかは、ハッキリしませんが、三隣亡を巡って裁判があった事実はあるようですね!
迷信とわかっていても それを信じる人が居る限り迷信を無視して何か有った場合建築業者も責任は、取りたくないでしょうから触らぬ神に祟りなしという事なんでしょうね。
この事から建築業者の方達が、六曜などをちゃんと調べられる事の意味がわかりました。
この三隣亡の由来を調べてみると昔と現代では、「三隣亡」という字が、違う事がわかりました。
三隣亡の由来は全く不明で、いつ頃から三隣亡の慣習が始まったかは判明していないという事ですが、江戸時代に入ってから確立されたとされてるようです。実際、三隣亡は、江戸時代よりも前の古い暦注解説書には書かれておらず、江戸時代になってから見られるようになっている事から江戸時代に確立されたと見られています。
江戸時代の本には「三輪宝」と書かれ、「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されていました。
すなわち、現在とは正反対の吉日だったことになります。それがある年に暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違え、それがそのまま「屋立てあし」「蔵立てあし」と伝わってしまったのではないかとされていますが、真偽は不明という事です。
後に、「三輪宝」が凶日では都合が悪いということで同音の「三隣亡」に書き改められた経緯があるという事です。
こういうモノって時代によって変化していくようですね!
今日は、迷信を馬鹿にしてると裁判に負ける!というお話でした。