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ロシアが、人工衛星破壊実験で宇宙ごみ大量発生!

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プライス米国務省報道官は11月15日の記者会見で、ロシアがミサイルを使った人工衛星の破壊実験を同日実施したと発表しました。

大量の宇宙ごみの発生も確認したとしており、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士らへの脅威を高める「危険で無責任な行為だ」と非難しました。

ロシアは、米宇宙軍によると昨年4月と12月にも衛星破壊実験を繰り返しており米国は、ロシアが攻撃手段の開発を加速させて宇宙空間の軍事利用を進めているとみて警戒を強めています。

今回の実験の詳細は不明だという事ですが、国務省によると、ロシアは自国の衛星をミサイルで破壊し、確認できるだけでも1500個以上の宇宙ごみが発生したという事です。

そして他にも追跡できない小さな宇宙ごみが多数拡散したとみられています。

人工衛星破壊実験の歴史は、1950年代に初期の写真偵察衛星が実用化されるとすぐに、敵の軍事衛星を攻撃する衛星攻撃兵器の開発が始まりました。

人工衛星の軌道は詳細にコントロールされていますが、衝突や衝撃へ耐性をもたせる設計はほとんどされていません。

そこでアメリカでは地上から打ち上げたミサイルを人工衛星に直接体当たりさせる直接上昇方式の兵器が主に開発されました。

一方、ソビエト連邦では、地上から打ち上げたロケットで誘導体を目標となる人工衛星と同じ軌道に遷移させ、接近させて誘導体を自爆させて その破片によって目標を破壊する共通軌道方式の兵器(キラー衛星)が研究されました。

のちに核弾頭による衛星破壊も考案されましたが、1967年の宇宙条約において、大気圏外における核兵器利用が制限されたため、核による衛星攻撃兵器はそれ以降すすめられていません。

中華人民共和国は、2003年から弾道ミサイルを転用したASATの実験を進めていたと見られており、このASATは2007年1月11日の人工衛星破壊実験により、その存在が公式に認められることとなりました。

【▼記事は、下記に続く】

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【▲上記の記事からの続き▼】

この実験で使用されたASATは中距離弾道ミサイル 東風21号 (DF21) をベースとした固体ロケット開拓者1号 (KT-1) で、弾頭には運動エネルギー弾頭を用いたと見られています。

実験では四川省の西昌宇宙センター付近から打ち上げられ、高度約850~860kmの軌道に存在した同国の老朽化した気象衛星(風雲一号C型)に命中、これを破壊しました。

2013年には、中国としても国際的非難を避けるためにあからさまな衛星攻撃兵器の実験はできず、2010年頃から、DF-31の改良型をベースとした弾道弾迎撃ミサイルの実験を行っていますが、衛星攻撃兵器の実験も兼ねているとみられています。

インドは、2019年3月に東部オディシャ州の施設からミサイルを発射し、高度約300キロの衛星を破壊することに成功したと発表しました。

その実験によってインドはミサイルによる衛星破壊に成功した4カ国目の国となりました。

現在は、人工衛星を地上や空中から発射したミサイルで攻撃する場合、発射の場所が察知されてしまうため攻撃者を隠すのは難しく、実際の攻撃には大きな政治的リスクが伴います。

このため攻撃機能を有する人工衛星(キラー衛星)を秘密裏に軌道上に待機させておくというアイディアが提唱されています。

衛星攻撃兵器の目標は敵側の人工衛星であり特に偵察衛星が主な攻撃目標とされていますが、衛星の破壊によって生じるのが、スペースデブリと言われる宇宙ゴミです。

スペースデブリ増えると他の人工衛星にも危険が及び向こう何年も宇宙活動を脅かし続けることになります。

 

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