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私は、常々国連の「拒否権」なんて早く無くせば良いのにと思っていました。
しかし核を持つ国があるからこそ国連は「拒否権」が必要だという考え方があるという事です。
「拒否権」を持つ5常任理事国は、アメリカ、ロシア(1991年まではソ連)、イギリス、フランス、中国の5大国が足並みを揃えないと、国連は侵略者を認定することも、侵略行為自体を阻止すべく行動をとることもできません。
では、国連はなぜこの拒否権をなくしてしまわないのでしょう?
国連事務次長として長年多くの国際問題に直接かかわってきた明石康さんが言うには、拒否権を国連の「安全弁」と表現されています。
もし国連に拒否権がなくなったと想像してみましょう。
その場合、紛争などが起きると、安全保障理事会または総会の三分の二の多数決によって国連の制裁措置が可能となります。
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そうなると、核兵器を持つ大国を相手に国連が軍事行動をとる可能性が出てくるということになります。
そうなると平和と安全を維持するどころか人類の存続が危ぶまれる世界戦争の危険が生じてしまいます。
ということで「拒否権」は「安全弁」だと表現されるようです。
また、アメリカの国際政治学者ジョセフ・ナイは、拒否権を国連の「ヒューズ(ブレーカー)」と表現しました。
「家(世界)が全焼するより、ヒューズがとぶ(拒否権の発動で安全保障理事会がマヒする)方がまし」というわけです。
ということで核を持っている国が、暴れだすとどうしようも無いという事になりますね!