憲法を守らなければならないのは、誰なのかご存じでしょうか?
日本国憲法には、以下の規定があります。
第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
憲法を守る義務があるのは、以上の人たちで国民は対象に入っていませんね。
「へーそうなんだ。」と思った人もいると思います。
強い言い方をすると「憲法とは国民から権力者への命令である」という事ですね!
これを「立憲主義」といいます。
ここでちょっと皮肉をいうと今の日本国憲法は、誰が作ったのでしょうか?
皆さんもご存じの通り今の日本国憲法は、GHQ(連合国軍総司令部)が草案を作って日本側に提示したという経緯がります。
という事で 本来の憲法は、日本国民が権力者に対しての命令を掛けるべき憲法のはずなのに 現在の日本国憲法の成り立ちからみると、なんかアメリカが、日本の権力者を縛っているようなイメージに見えますね。
なので日本の政治家は、アメリカにNOと言えなかったりするのかなという皮肉も言えますね。
そもそも現在の憲法は、連合国軍最高司令官総本部(GHQ)の要求を受けた形で、1947年5月3日に、大日本帝国憲法の改正という形で施行されました。
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【▲上記の記事からの続き▼】
よく知られているように、下敷きとして「マッカーサー草案」による草案を提示され、それを大幅に改訂してできあがったのが、現在の憲法です。
なので日本の憲法は、最初英文で作られているんですよね!
その英文を日本語に翻訳されて日本国憲法は書かれています!
ここが、問題なんですよね。
翻訳する人によって訳し方が変わってしまう場合もあります。
そんなものだからなんと日本国憲法の中には、誤訳のまま堂々とそれを掲げている憲法もあるという事です。
その誤訳されているのは、【日本国憲法第97条】で
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
【日本国憲法第97条】の誤訳された箇所は、「信託されたものである。」という箇所で 本来なら「国民に与えられた。」と翻訳されるのが正解だという事です。
原文が、英語なので英語版と日本語版ではニュアンスも変わってくるようです。