NHKの番組で「100分de名著」という一つのテーマを1回25分全4回の100分で紹介する番組を観ています。
その番組で今回「フランケンシュタイン」が取り上げられていました。
その番組を観て初めて知ったんですが、 なんと作者はメアリ・シェリーという19歳の女性が書いた小説だったんですね。
メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー(1797年8月30日 – 1851年2月1日)は、イギリスの小説家で この時代女性が、本を出版する事は憚られていた時代だったので匿名で出版されていたそうです。
でもこの時代にSF的というかホラー的というか「フランケンシュタイン」を想像し世に送り出した女性がいたなんてスゴイと思いました。
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【▲上記の記事からの続き▼】
ストーリーの始まりは、天才的な科学者ヴィクター・フランケンシュタインは科学の粋を集め人造人間の製造に成功します。しかし誕生したのは見るにたえない醜い怪物でヴィクターはそのおぞましさに耐えられず逃げ出します。一人うち捨てられた怪物は、はじめは善良な存在でしたが、いわれない迫害を受け人類への復讐を決意しヴィクターを取り巻く人々の殺戮を開始します。
手塚治虫の鉄腕アトムもフランケンシュタインの影響を受けたのかもしれませんね。
「フランケンシュタイン」とは、人造人間を作った「ヴィクター・フランケンシュタイン博士」の名字で、人造人間には「怪物」という呼び名しか小説のなかでは与えられていませんでした。
私もそうなんですが、世間ではこの「怪物」を「フランケンシュタイン」だとかなり誤認されていたようですね。
このフランケンシュタインは、ただのSFやホラーのような娯楽作品ではなく「科学の功罪」、「人間存在の意味」を鋭く問う奥の深い作品となっています。
この番組を観て「フランケンシュタイン」を 読んでみたくなりました。