超難問の「ABC予想」ってご存じでしょうか?
1985年にジョゼフ・オステルレとデイヴィッド・マッサーにより提起された数論の予想です。 ABC予想を簡単に説明すると、「a+b=cが成り立つ自然数(正の整数)a、b、cにおいて、積abcの素因数の関係を考えた時、数(a、b、c)はいくつかの組しかない」ことを表した予想です。
「えっ!よく分からん!」
これだけでは、よく分からないと思いますので 詳しく「ABC予想」を知りたい方はネットで検索してみて下さい。
ABC予想は、数論における数多の有名な予想や定理が ABC予想から直ちに導かれるとされABC予想を「ディオファントス解析で最も重要な未解決問題」であるとされています。
その未解決問題であったABC予想をなんと日本人の京都大学数理解析研究所の望月新一教授が証明したという事なんです。
しかし ほとんどの数学者は、望月新一教授が証明したいう数学の超難問「ABC予想」の証明を理解することができないという事なんです。
果たして望月新一教授は、本当に数学の超難問「ABC予想」の証明が、できたのでしょうか?
という疑問をもってしまします。
話は変わりますが、科学の世界でも 実験は仮説を証明するために行われその実験結果は、誰がやっても同じ結果となる再現性が必須となります。
「STAP細胞はあります」と発言して有名な小保方晴子さんは、2014年1月末にSTAP細胞の論文をNature誌に発表し「リケジョの星」として一夜にして時の人となりました。
しかし12月19日に検証実験の結果が発表され、小保方も丹羽仁史らもSTAP細胞を再現できなかったことが明らかにされ12月26日に科学的な調査結果が公表され、STAP細胞・STAP幹細胞・FI幹細胞らはことごとくES細胞などの混入であったと結論付けられました。
話を元にもどしますが、ほとんどの数学者は、望月新一教授が証明したいう数学の超難問「ABC予想」の証明を理解することができないというのは、数学のド素人の私が思うには、科学で言うところの誰がやっても同じ結果となる再現性が無いというのと同じ事のような気がします。
なので自分だけ分かっていても他の人が、分からなければそれは、証明された事にはならないと思うんですよね。
という事で 望月新一教授は、素人には難しくても数学者のみんなが、分かるように証明する必要があるんじゃないででしょうかね!
2022年4月10日、NHKはドキュメンタリー番組『NHKスペシャル 数学者は宇宙をつなげるか?abc予想証明をめぐる数奇な物語(前編)(後編)』が放送されました。
が、番組の最初に「望月先生から協力を得られない」という説明がありました。
この番組は、数学のド素人の私が見てもとても面白く分かり易い番組で興味を持って見る事ができました。
ただ残念なのが、望月新一教授の協力がなく番組が作られたということです。
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【▲上記の記事からの続き▼】
番組の後半で 違和感を感じたのは、「宇宙際タイヒミューラー理論」の説明でした。
特別な条件を作ってその条件であれば解けましたというように受け取れるんですよね。それって数学の世界で有りなの?
NHKの番組での解説によると数学の世界を飛び出し数学の世界をもう一つ用意したという解説でした。
その2つの世界は、まったく同じものでそのひとつひとつを宇宙と呼び2つの宇宙を繋ぎ合わせたもので新しい数学を始めたと説明されていました。
これを「宇宙際タイヒミューラー理論」と名付けたそうです。
そして これを使って「ABC予想」の証明を目指したという説明でした。
この放送後、望月新一教授のブログでこのような事を書かれています。
望月先生のブログ
https://plaza.rakuten.co.jp/shinichi0329/diary/202205020000/
少なくとも「本筋」の数学的解説が立派だった「前半」と打って変わって、「後半」では、視聴者をいわば煙に巻くような、一種の「トンデモ系」路線に、番組のナレーションが舵を切ることになります。これは、NHKという看板の「威信」という面から言っても、(国民の血税で賄われていると思われる)潤沢な予算という面から言っても、また(多くの人が分かりにくいと認識している)理論を番組の前半と同等に明快な語り口で(NHKらしい重みや品格を添えて)解説する絶好の機会であったという面から言っても、個人的には残念でなりません。
前半は、良かったが、後半の「宇宙際タイヒミューラー理論」の解説は最悪だったようです。
望月新一教授の説かれる「宇宙際タイヒミューラー理論」は、NHKの解説では、望月新一教授の意に沿わない解説となったようです。
それならNHKからこの番組を作るうえで声がかかった時に、断らずに監修すればよかったのにと思った次第です。
そうすれば望月新一教授の説かれる「宇宙際タイヒミューラー理論」の意図する大まかなイメージが、視聴者に伝える事ができたのではないでしょうか。
それとも一般の視聴者では、「宇宙際タイヒミューラー理論」は、難しすぎてイメージすら伝えることができないという事なのでしょうかね?
そんなことは、無いと思います。
あのアインシュタインの相対性理論も今では、一般の人でもわかるような解説がされていますから超難問「ABC予想」も一般の人にも分かるように解説をしてもらいたいものです。
そして超難問の「ABC予想」は、日本人の望月新一教授によって本当に証明されたことを世界に認めさせて欲しいモノです。