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それでは、天守閣より外へでます。
宇和島城の外観は長押形で飾られた白漆喰総塗籠の外壁仕上げの各重に千鳥破風、唐破風を配置した外観であり天守の入り口には唐破風屋根で開放的な造りの玄関が用いられています。
長押形とは、望楼型天守の特徴の一つで物見矢倉をさします。鴨居の上など、柱と柱の間に水平材を渡して強度を高めたもので装飾的役割が強いようです。
妻飾りには伊達家の家紋が付けられ、上から「九曜」、「宇和島笹」、「竪三つ引」の紋が見られ、また屋根瓦にも「九曜」が用いられています。
縦三つ引き紋の三本の線はそれぞれが龍を表します。そのことからこの紋は「三段頭」とも呼ばれているようです。
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そして九曜とは、夜空に輝く星といえば「★」形に表現されていますが、家紋の世界では「●」で表現しているそうです。呼称も易学の影響から「星」とは呼ばずに「曜」と称されるという事です。
星は一定の軌道を運行し、狩猟や航海など遠出をする者にとってはその位置を、農耕で暮らす者にとっては季節の 移り変わりを知る暦をつくるための重要な存在でありました。
今日の「宇和島の散歩道」は、「宇和島城・城の屋根と家紋」のお話でした。
[宇和島城地図 Simple Map]
愛媛県宇和島市宇和島城
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